コンストラクタは、
メンバ関数のように多重定義(オーバーロード)が可能です。
メンバ関数の多重定義(オーバーロード)についてはコチラ。
コンストラクタの使用例
public class Cmain {
public static void main(String[] args) {
// 引数なしのコンストラクタ呼び出し
Cdata obj = new Cdata();
// 引数が1つののコンストラクタ呼び出し
Cdata obj1 = new Cdata(10);
// 引数が2つののコンストラクタ呼び出し
Cdata obj2 = new Cdata(10, 50);
// 引数が3つののコンストラクタ呼び出し
Cdata obj3 = new Cdata(10, 50, 100);
}
}
class Cdata {
public int a;
public int b;
public int c;
// コンストラクタ
public Cdata() {
a = 0;
b = 0;
c = 0;
}
// 引数が1つのコンストラクタ
public Cdata(int data1) {
a = data1;
b = 0;
c = 0;
}
// 引数が2つのコンストラクタ
public Cdata(int data1, int data2) {
a = data1;
b = data2;
c = 0;
}
// 引数が3つのコンストラクタ
public Cdata(int data1, int data2, int data3) {
a = data1;
b = data2;
c = data3;
}
}
この例では、クラスCdataのコンストラクタを複数作成した例です。
それぞれ、引数なし、引数1,2,3個のコンストラクタが
多重定義(オーバーロード)されています。
それぞれのコンストラクタの呼び出し方は、
実際にクラスのインスタンスを作る時に、
インスタンス名の後ろにカッコをつけて、
関数のように引数を記述します。
引数を指定しなかった場合、
引数なしのコンストラクタが呼び出されます。
引数を1つ指定した場合は、
引数1個のコンストラクタが呼び出されます。
それぞれ2個、3個の場合も同様。
コンストラクタ内から別のコンストラクタを呼び出す
上記の例では、
似たような処理を4つのコンストラクタで記述しましたが、
もう少し短く記述する事が可能です。
そのためには、
コンストラクタ内から別のコンストラクタを呼び出します。
public class Cmain {
public static void main(String[] args) {
// 引数なしのコンストラクタ呼び出し
Cdata obj = new Cdata();
// 引数が1つののコンストラクタ呼び出し
Cdata obj1 = new Cdata(10);
// 引数が2つののコンストラクタ呼び出し
Cdata obj2 = new Cdata(10, 50);
// 引数が3つののコンストラクタ呼び出し
Cdata obj3 = new Cdata(10, 50, 100);
}
}
class Cdata {
public int a;
public int b;
public int c;
// コンストラクタ
public Cdata() {
this(0, 0, 0); // 引数3つのコンストラクタ呼び出し
}
// 引数が1つのコンストラクタ
public Cdata(int data1) {
this(data1, 0, 0);
}
// 引数が2つのコンストラクタ
public Cdata(int data1, int data2) {
this(data1, data2, 0);
}
// 引数が3つのコンストラクタ
public Cdata(int data1, int data2, int data3) {
a = data1;
b = data2;
c = data3;
}
}
このプログラム例では、
コンストラクタ内で別のコンストラクタを呼び出した例です。
別のコンストラクタを呼び出すには、
this();のように記述します。
thisは、自分自身を指す参照を表すので、
こう言った記述が可能になります。
コンストラクタ内で
重複した記述が目立つ場合には有効な記述方法ですので、
ぜひ、活用して下さい。
ただし、このthisを使ったコンストラクタの呼び出しは、
コンストラクタの先頭行に記述しなくてはならない。
というJava言語のルールがありますので、注意して下さい。